横浜税関 様

横浜税関様での通訳サービスの導入事例をご紹介させていただきます。

導入の背景

「世界が訪れたくなる日本」への飛躍を図るために、日本政府は観光立国推進基本計画を着実に実施しています。
横浜もその歴史と魅力を世界中に発信しており、海外の国々からたくさんの旅行者が訪れています。
横浜税関は、すぐ近くに大さん橋国際客船ターミナルがあるほか、海外旅行者が数多く訪れる赤レンガ倉庫や近代的な商業施設もあることから、資料展示室「クイーンのひろば」を訪れる方も少なくありません。

こういった海外旅行客の皆さんに対応するため、従来から英語での展示物を増やすなどを行っておりましたが、もっとたくさんの国々から来た海外旅行者の皆さんに、横浜税関の歴史とその役割、そして日々の活動を広く知ってもらうため、資料展示室の改修を行うことを検討していました。
具体的には、国籍を問わず資料展示室に来た皆さんが、見るだけで満足して終わってしまわないよう、「見る、聞く、触る」をテーマとした体験型の施設に改修することにより、楽しみながら横浜税関を知ってもらうことをコンセプトとしました

導入のポイント

今までは見学者の皆さんにQRコードを読み取っていただき、多言語での情報発信を行っておりましたが、「見る」だけでなく、「聞く」ことでさらに理解を深めていただくため、多言語での音声ガイダンスの導入を決めました。また、「聞く」だけでなく、「触る」ことも資料展示室改修のテーマとしていたことから、情報表示端末を展示室内に設置し、その端末で音声ガイダンスを流すこととしました。
そこで、展示物の情報を英語、中国語、韓国語で見学者に聞きやすい内容に翻訳していただき、各言語ネイティブのスタッフの方に音声収録を行っていただきました。さらに、収録した音声を再生しつつ展示物の情報を表示することができる端末としてタブレット端末を提案していただきました。
資料展示室にタブレット端末を設置したことで、見学者に気軽に触ってもらえるようになり、また母国語の音声で展示の内容を理解してもらうことができました。

英語や中国語などの多言語に通訳するには、日本語を母国語のように完璧に使いこなせないとできないのですが、通訳スタッフの方全員が、我々税関の仕事で使うような専門的な日本語も正確に理解したうえで多言語に通訳してくれたことには、驚きもありますが、非常に満足しています。
実際に多言語の音声ガイダンスを利用した海外旅行客の皆さんからは好評をいただいております。

導入後の感想

多言語による「見る、聞く、触る」の体験を提供することによって、見学者の皆さんの満足度は確実に上がっていますし、それに伴い、横浜税関の理解度も充分に上がっていると思います。
多言語通訳という難しいところを担ってくれたことを大変感謝しております。能力の高いスタッフの皆さんが献身的にこの多言語通訳を実行してくれたことも何より嬉しいです。